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今月のメッセージを更新しました。
今月5日、リオデジャネイロ五輪が開幕です。各競技の選手たちの素晴らしいパフォーマンスを見ることができると思うととても楽しみですが、中には突然の筋けいれん(いわゆる「足がつった」など)で競技中止を余儀なくされる選手がでることがあります。オリンピックのような大舞台ではまさに「悲劇」です。
一方で急性腰痛、いわゆる「ギックリ腰」はアスリートに限らず、日常で起きる「悲劇」です。当院ではギックリ腰は「腰で起きるこむら返り(筋けいれん)」のようなものだと説明することがあります。ギックリ腰の病態は医学的には解明されていないのですが、当院ではその説明が患者さんにとって最も腑に落ちるようです。
しかし先頃、当院のFBページやツイッターでシェアしたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、「こむら返りを防ぐスパイシーな処方 筋けいれんの原因は筋肉ではないという説が注目されている」というWSJの記事(※)はそんな悩みの一助となるのではないかと思います。
(※)記事は下記リンクからご覧いただけます。
http://jp.wsj.com/articles/SB10368883563906114164704582187942080476210
結局のところ「筋けいれん」は神経伝達の過程で発生する問題であって、けいれんが起きた部位に原因はなく、特定の条件で起こるわけではないようです。人間が機械ではないが故の不完全さというか、人体の「未知なる部分」ですね。
それでも、ある医療関係者との会話には毎度必ず「人間の体ってホントよくできてる!」という言葉がでてきます。自分で治る力を目の当たりにするからです。そしてそれは「未知」の部分が「ミラクル」を起こすことも感じるからだと思います。
さて、今回のオリンピック・パラリンピックではどんな「ミラクル」が起きるでしょうか?