初めての方へ
◆当院の方針
施術における当院の「考え方」をご案内させていただきます。充実した施術を受けていただくためにも、どうかお付き合い下さい。
<カイロプラクティックとは?>
カイロプラクティックは、今から120年以上前、1895年のアメリカでD.D.パーマー氏によって創始された手技療法です。現在では解剖学や生理学といった西洋(基礎)医学をもとに、効果やその仕組みを考え、薬や手術に依らず、人間に元々備わっている「自然治癒力」を高めることで病を癒し、未然に防ぐ「予防医学」としても注目されています。
また、多くのお悩みに対するアプローチを可能にするため2016年より「耳つぼセラピー・ダイエット」を導入しました。「耳つぼ(耳介療法)」は中国伝統医学(中医学)がベースになっています。西洋医学ベースの「カイロプラクティック」とは相容れないもののように思いがちですが、「トリガーポイントセラピー」や「反射」の考え方など結果的に共通する部分もあるのです。
(※「耳つぼセラピー」の詳細に関しては「施術コースのご案内」よりご確認下さい。)
カイロプラクティックは当初、脊椎の調整のみを行う療法でしたが、徐々に他の要素(四肢の関節調整、筋肉や靭帯といった軟部組織、神経伝達)にも目を向け発展した経緯があります。当院でもひとつの手段、単一の見解に固執することなく、個々の状態に応じた最適な方法を相談しながら「柔軟に」選択することを心がけています。
<原因を考える>
「痛み」や「しびれ」、「だるさ」といった辛い症状は、なぜ起こるのでしょうか?
慢性的な症状は、従来考えられてきた「痛む場所が壊れている(傷ついている)」理論から、近年は「脳」の機能と「心理状態」がその仕組みに大きく関わってきていることが分かってきました。なかなか改善しないのは、その症状に古い概念で対処しているからかもしれません。
ご自身がカラダの仕組みを理解することが、本当に「治る」こと、さらに「予防する」ことに不可欠です。
そのための「カウンセリング」と適切な「アドバイス」があってこそ、施術が有効になると当院では考えています。
また、様々な理由が考えられる中、当院では日常生活における「姿勢」にも注目しています。「姿勢」にアプローチするのは、症状の原因だからではなく、悪い姿勢が「改善を妨げている要素」であり、あらゆるバランスの「表現」であると捉えているためです。
言い換えると、悪い姿勢は症状の「原因」になるのではなく、辛い症状があるが故の「結果」ということでもあるのです。原因はひとつとは限りません。大抵の場合いろいろな要素が絡み合っています。
たとえば、脳内物質の「セロトニン」が不足していると姿勢が悪くなります。逆に姿勢を正すことで、緊張や気分の状態を変化させることもできます。
「良い姿勢」や、症状の原因となりやすい「状態・思考」を知っていただくことで、同じような辛い症状を繰り返さないようにすること、自分の力で予防することを目指します。
<全体的に...>
施術は、症状のある特定の部位のみではなく全体的におこないますが、その理由は大きく分けてふたつあります。
1:全身のバランスを整えて「良い姿勢」ができるようにする。
「良い姿勢」というのは「骨で体重を受け止め、筋肉を無駄に疲れさせない」バランスのとれた状態であって、学校で習う「気をつけ」の姿勢とは違います。「気をつけ」はむしろ緊張を強いる姿勢であり、体の動きを「制限」する姿勢です。
個々に利き手、利き足があることから分かるように、人間は体を左右(あるいは前後、上下)を全く同じに動かしているわけではないため、筋力が対照的になっていません。
しかし、日常生活は同じような動作の繰り返しです。そのため(運動習慣がない方や、緊張が強い方は特に)動かす関節とその方向、いつも使う筋肉は自ずと決まってきてしまいます。それはバランスの悪い状態を習慣化することになります。
体の使い方が習慣化していると、同じ負担が繰り返しかかるため、「いつも疲労した筋肉」ができてきます。筋肉には疲れると固くなる性質があります。そのような部分は血流が悪くなるため回復が遅く、本来のパフォーマンスを発揮できなくなっています。さらに固くなった筋肉によって関連する関節の動きが「制限」されますので、今度は「動かさないこと」による筋肉の衰えが始まります。「動かすのが大変」という認識が続くと脳は「使わないこと」をも学習します。動かさなくても済むのは一見「楽をした、得をした」ように思えるかも知れませんが、これは「衰える」ということでもあります。
しかし、このような状態があっても、日常生活において支障がない範囲であれば、気づかないことがほとんどです。そしてアンバランスな疲れ方をした体では「良い姿勢ができなくなっている」ということにも気づくことができません。つまり「無駄な疲労」を作りやすい状態で過ごしているということになります。また、その影響はフィジカル面に限ったものでもありません。メンタル面へ影響している場合もあります。
疲労で動きの悪い部分は使わなくなり衰える一方、使いやすい部分への負担は増えていきます。そういった悪循環に陥らないようにするため、疲労を日々解消していくことが、辛い症状を長引かせず、予防するポイントとなります。
そのため、当院の施術には日常生活での注意点のアドバイス、エクササイズなどの提案も含まれています。
また当院には「自覚のない疲労」を見つけて辛い症状につながる前に解消しておくため、定期的なメンテナンスとして、辛い症状がなくても継続して施術を受ける方が多くいらっしゃいます。
2:トリガーポイントセラピーによる症状の緩和
トリガーポイントとは筋肉の同じ部位が繰り返し損傷することで「硬結」というしこりのような状態となり、その場所から離れた場所に痛みを飛ばす性質を持った筋肉の状態を指します。この「硬結」が生じる場所は、東洋医学でいうところの「経絡(ツボ)」の位置と7〜8割一致するとされています。トリガーポイントセラピーは「硬結」を予防・解消する施術です。
「肩・首のコリから頭痛が起きる」といった経験、あるいはそういった話を聞いたことはありませんか?肩や首の筋肉にトリガーポイントができてしまうと、そこから頭のある程度決まった場所に痛みが出ます。また、坐骨神経痛と思われていた症状が、実は臀部のトリガーポイントによるものであったということもあります。さらにトリガーポイントが別のトリガーポイントを作ってしまうこともあります。
このようなトリガーポイントが原因の症状に対しては、症状が出ている部位だけを施術していても効果が現れません。全体的な施術であるからこそ、その原因部分を効率的に施術することができるのです。
施術を通じ、ご自身の状態をあらためて実感することで、ご自身でのメインテナンスに繋げていくことが可能になることも、当院でトリガーポイントセラピーを採用している理由です。
さらに詳しい内容は、初回のご利用時にご説明いたします。もしも聞きそびれたことなどありましたら、施術を受けながらでもご説明いたしますので、施術中もどんどん質問して下さい。
◆施術時の服装
なるべく動きやすくて、うつぶせの状態が辛くない、家でくつろぐときのような楽な格好でお越し下さい。
お仕事帰りでお越しの方など、お着替えはこちらでもご用意できますので、そのままいらしていただいても構いません。また、厚手のジーンズやスカートなど、施術に支障があると思われる服装でお越しの方には、お着替えをお願いすることがあります。もちろん、お着替えはご持参いただいても構いません。
独立したフィッティングルームがございます。
治療院では一般的な、カーテンによる間仕切りではありません。
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◆初回の施術について
初めて施術を受けられる方に対し、当院では「ファースト・チェック」をおこない、施術料とは別に料金をいただいております。
初回のご来院時には、ご自身の状態ををカルテにご記入いただき、これまでの経過についてヒアリングをさせていただきます。また、施術者がお体の動き方や状態を確認させていただき、正しい姿勢の解説や施術方針・内容をご説明させていただきます。
「ファースト・チェック」は最短でも30~40分の時間がかかります。姿勢や健康に関するアドバイス等を含みますので、その情報提供にかかる料金とお考え下さい。
皆様のご要望にお応えできるよう、お体の状態をきちんと把握し、禁忌症状を見逃さないためのチェックです。ご理解ご協力をお願いいたします。
※主なカイロプラクティックの禁忌
- ・骨折、脱臼、捻挫の急性期他、通院が必要な外傷がある場合。
- ・伝染病、感染症、他の原因で発熱している時。
- ・悪性腫瘍、脳梗塞(の疑い)がある場合。
- ・重度の骨粗鬆症、動脈硬化、動脈瘤がある場合。
また、当院では症状についての「診断」は出来ませんので、適切と思われる医療機関を受診をおすすめする場合がございます。上記の禁忌以外の理由でも、ヒアリングの結果「カイロプラクティックの適応ではない」と施術者が判断した場合は、施術を行いません。「ファースト・チェック料」のみのご清算をお願いいたします。
◆初回の施術後、特に気を付けていただきたいこと
施術後は施術前と比べて、全身の血流が良くなっています。
さらに一時的ではありますが、それまで滞っていた老廃物が血液の流れによって、施術前よりも多く循環するため、代謝に関するお体の負担が大きくなります。施術後の当日中はそれらを増長するような以下の行為は避けて下さい。
- ・激しい運動
- ・飲酒
- ・入浴(熱い湯船に入ること)
これらの行為において、人によってはその状態に身体が対応出来ず気分が悪くなったり、頭痛を起こす方がいらっしゃいます。
初回の施術後には、なるべく予定を入れないようにして下さい。
また施術後、人によっては倦怠感や眠気、ほてりといった症状がでることがあります。これは「好転反応」と呼ばれるもので、体が回復していく過程に見られるものです。また、潜在的に状態の悪かった部分が施術によって表面化した場合、今まで何も無かった部分に症状が現れたりすることがありますが、いずれも「根本的な改善」を考えた場合には避けられない状態であることをご理解下さい。
このような状態が現れるかどうかには個人差があります。好転反応が無いからといって施術の効果が無いというわけではありませんし、たとえ好転反応の症状が出たとしても数日でおさまります。またほとんどの方は2回目以降、身体が施術に慣れていきますのでご安心下さい。
※ご予約の前に「Q&A」のページもご覧ください。